WORK -制作事例-

わらっとこ NEO 柳ヶ瀬

Category : Shop 

岐阜の柳ヶ瀬商店街の角地に位置する築60年ほどの建物を、飲食店へと改修した事例。この建物は以前、パチンコ店や薬局として使われ、商店街の一部として機能していたが、長らく倉庫として利用され、常にシャッターが閉まった状態になっており、商店街に対して閉じた印象を与えていた。改修を行う上で、 2本の通りに面した角地という立地を活かしつつ、商店街を歩く人々の導入を考慮する計画とした。
厨房と内部客席の機能を、各通りからセットバックした位置に配置し、これにより店舗と商店街との間に中間的な空間をつくることとした。この構成により、「導線としての通路(商店街)」「人だまりとしての通路(半屋外席)」「店舗(屋内席・厨房)」という3つのレイヤーが空間の内外を緩やかに繋げ、通りを歩く人々が自然に立ち寄ることができるような計画を行った。
コスト面の制約から、既存の空間には極力手を加えず、現状の壁・天井とは縁を切り離した木造フレームの構造体を設置することで、幾度となく改修が行われたことによる痕跡を特徴として生かしつつ、既存空間内に新たな空間を作り出した。 空間内部に設置した木造フレーム内を内部客席とし、そのフレームの一部に取りつく鉄のボックスに厨房の機能を与えた構成となっている。 また木造フレームの床面を既存FLから250mm上げ、壁面には、透明なポリカーボネートの波板を貼り透過性のある構造体にすることで、内部・外部から3つのレイヤーを視覚的にも連続するような設計とした。

information

完成日 2021.10
用 途 飲食店
価 格
サイズ
構造・材料