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新建築住宅特集2021年7月号に「緑町の家」が掲載されました。

新建築住宅特集2021年7月号に「緑町の家」が掲載されました。

お施主様をはじめ、工務店さん、職人さん、関わって下さった皆様に感謝申し上げます。

 

母屋の土地の一部分を譲り受けた旗竿敷地に建つ住宅である。

周囲は住宅に囲われ、東西にわずかな抜け、南に母屋、北に隣家が迫る状況であった。夫婦と犬(2人+1匹)の住まいにおいて、広すぎず、狭すぎず、フレキシブルに暮らすきっかけとなるように、1間半グリッドの架構を検討する事から始めていった。

まず斜材で構成した架構を立上げ、1階部分を全てピロティにして母屋との繋がりをつくり出す。次に面材で構成した架構を立上げ、軒高を低く抑えることで隣家の採光に配慮した。最後に2つの架構体に屋根を架け、一つのボリュームに統合した。また相互に短辺方向(南北)の耐力を担うことで、長辺方向(東西)に抜けをつくり出している。

借景を取り込むエントランス、落ち着けるベッドルーム、朝日が入る食事スペース、料理に集中できるキッチン、風が抜けるランドリールーム、といったように架構によるグリッドごとの特徴と生活の繋がりを意識しながら住まい手と共に間取りを決めていった。またピロティは簡易的に間仕切ることで今後の余白としても機能する。

連続する架構が生活シーンを切り取りながらレイヤー化していくことで、日常という体験をより確かに感じられようになる。繰り返しや規則性が生活に多様さを見い出す一つの「ものさし」となることで、暮らしの豊かさに繋がるのではないかと考えた。

2021.07.01 information, work,