ACTIVITY -活動報告-

Archive of daily news

緑町の家

母屋の土地の一部分を譲り受けた旗竿敷地に建つ住宅である。

周囲は住宅に囲われ、東西にわずかな抜け、南に母屋、北に隣家が迫る状況であった。夫婦と犬(2人+1匹)の住まいにおいて、広すぎず、狭すぎず、フレキシブルに暮らすきっかけとなるように、1間半グリッドの架構を検討する事から始めていった。

まず斜材で構成した架構を立上げ、1階部分を全てピロティにして母屋との繋がりをつくり出す。次に面材で構成した架構を立上げ、軒高を低く抑えることで隣家の採光に配慮した。最後に2つの架構体に屋根を架け、一つのボリュームに統合した。また相互に短辺方向(南北)の耐力を担うことで、長辺方向(東西)に抜けをつくり出している。

借景を取り込むエントランス、落ち着けるベッドルーム、朝日が入る食事スペース、料理に集中できるキッチン、風が抜けるランドリールーム、といったように架構によるグリッドごとの特徴と生活の繋がりを意識しながら住まい手と共に間取りを決めていった。またピロティは簡易的に間仕切ることで今後の余白としても機能する。

連続する架構が生活シーンを切り取りながらレイヤー化していくことで、日常という体験をより確かに感じられようになる。繰り返しや規則性が生活に多様さを見い出す一つの「ものさし」となることで、暮らしの豊かさに繋がるのではないかと考えた。

 

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住宅特集2021年7月号掲載

2021.07.01

daidai

岐阜県穂積市のスムージー専門店「daidai」の設計事例。
カウンターや間仕切りといった各要素ごとに、タイルサイズの統一、素材の置き換えの操作を行い設計。カウンターのタイルは、間仕切り壁に使用した磁器タイルの100mm角と同一サイズにし、素材をmdfに置き換えを行った。また壁・床・什器などで使用する各素材を置き換えていくことで、素材の種類を限定しながらも印象の異なる空間を目指した。
厨房の天井部分の鉄板は反射性があるものを選ぶことでオレンジの半円状のロゴが鉄板に写り込み、角度によっては丸い形状のオレンジに見えるようになっている。

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スムージー専門店「daidai
岐阜県瑞穂市別府607-1

グラフィックデザイン / through

2021.06.30

office O

瑞浪駅前(岐阜県瑞浪市)のコミュニティースペース内にKioskを使い、オフィス+ミーティングスペースを設計・製作。
共有エリアとして使われている既存空間内にオフィススペースを設けるため、フレーム状の構造物のKioskを使用し、周囲と間仕切るためのブースを製作。
オフィスエリアと共有エリアを明確に分けるために、オフィススペースは、有孔板とテーブルが一体化したアタッチメントパーツをフレームに取り付け、壁面で覆っている。またミーティングスペースは、利用状況が分かるよにし、周囲から内部の様子がみえないように半透明のポリカーボネートを使ったパーテーションを設置している。
このKioskフレームは、フレームのレイアウトやアタッチメントパーツの組み換えが行えるため、規模や使用目的が変化した際にも、空間の構成や機能は拡張でき、バリエーションの異なる空間構築が可能となっている。

2021.05.31

Lemonadestand yotte

愛知県一宮市に完成したテイクアウト専門の「Lemonadestand yotte」になります。
店舗はもともと敷地内にある美容室「mikke」を増築する形で進めました。建築面積は約6.2㎡になります。
部分的にオーナーさんと一緒に店舗内壁面を漆喰で仕上げたり、外壁のジョリパッドを施工したりしました!


Lemonadestand yotte
愛知県一宮市開明城堀2−1
instagram : @yotte.lemonadestand

2021.05.12

takuro coffee

岐阜県岐阜市のコーヒーショップの設計事例。
設計を行った建物は、幾度となく改修が行われ、ブティックや喫茶点など様々な店舗として営まれてきた。用途が変わる度に手を加えられ、天井裏の構造は、補強等が施され乱雑な状態となっていた。
この建物の改修によって生まれた乱雑な構造を表現とした。無秩序になった構造体とは対称的に、壁・床面は、900mmグリッドの目地により、規則的なラインが空間内を横断していくように設計。
天井の一部解体、既存壁・床に対しての貼り重ねという少ない手数の構成により、既存建物の要素は残しつつ、新たに「コーヒーショップ」としての再改編を目指した。

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店舗住所 : 岐阜県岐阜市神室町1丁目37-10
Instagrum : takurocoffee

2021.04.12