ACTIVITY -活動報告-

Archive of daily news

BROTHER 1908LAB

ブラザー工業株式会社様の新規事業部が管轄するスペース「1908LAB」のデザインを行いました。 この施設はセッションスペース、FABスペース、プロジェクトスペースの3つの要素で構成されています。 今回の空間は創業の起点となったミシンに焦点をあてコンセプトを組み立てました。まず最初にこの空間のデザインを考えるにあたり、この場所のロゴイメージを作成しました。そのロゴは足踏みミシンの鉄の踏み板のデザインをアレンジしたものです。今回の物件はその昔、ミシンで使用するパーツを鋳物で作っていた場所でもありました。またこの空間を一つの機械に見立てて、踏み板を踏んでいくことでこの場所を動かしていく、アクティブにしていくという意味を込めています。このような思いを込めて踏み板のデザインをベースにして、この場所の名前を配しました。 オレンジのカラーを使用したのはミュージアムに展示してあったミシン「コンパルDX」の配色に着想を得ています。またセッションスペースで使用される椅子は、昔の足踏みミシン用のスツールのオマージュでスタッキング可能になっています。照明の光をミシンの縫い目に見立て、セッションスペースではジグザグ縫い、FABスペースでは斜め縫いをイメージした配置にしています。 このように要素を空間にちりばめて、ストーリーを作り会社のイメージ、雰囲気を盛り込んで全体を構成していきました。 またFABスペースの家具はTABのトラぺゾイドスツールやワークテーブル、セッションスペース用のスツールを社員の有志の方々と一緒にDIYワークショップを行い、この場所を作っていくプロセスも体験してもらいした。
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2018.04.24

京都醸造株式会社ビール屋台No.3

京都醸造株式会社様のビール屋台を制作しました。
今回で3回目になりますが、さまざまな場所で出店するにあたり、ブランドとしての屋台の形状を残しつつ、設営時間の短縮や設営場所によって形態を変えれるなどの機能を入れ込みました。
過去のビール屋台
ビール屋台No.1
ビール屋台No.2

 

2018.04.19

折坂悠太 弾き語り投げ銭ツアー2018

4月14日(土)に折坂悠太 弾き語り投げ銭ツアー2018を南原食堂で行いました。
お越しいただいた皆様ありがとうございました!
Photo : Kosuke Hamada

2018.04.19

「THE BIG COUNTRY」写真展 什器

名古屋市を中心に活動を行っている三重県出身の写真家、濱田紘輔による個展「THE BIG COUNTRY」をST3の2階のOPEN STUDIOで開催。
その写真展で使用したの額縁の制作事例。
宙に浮遊するOSB材でつくられたボックスに写真を計8枚展示し、重石には河で見つけ出してきた石を使用。

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写真展示 : 濱田紘輔
ポップアップストア : MatoYa
スペース : 南原食堂

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2018.04.03

SLBH 01

-1200万円で家を持つこと-
SLBH(Super Low-cost Big House)シリーズ
家は幾らで建てられるか? そんな会話から始まったプロジェクトである。 詳しく伺うと、建築工事費1200万円、夫婦と小学生の娘2人が過不足なく住めること、庭師である夫の打合せスペース・書斎、彫金作家である妻の工房といった一般的要望+仕事場としての機能、そして何よりスーパーローコストが求められた。 設計事務所が従来の設計手法で従来の住宅を1200万円で建築することはほぼ不可能ではないか。 しかしながらこの金額で建てることができれば、住宅ローンという負債を背負うことなく、家を持つことを広く可能なものとすることができるのではないか。 だが従来通り、要望される機能を設計していくと床面積、設計作業量、現場作業量が肥大しコストが足らない。様々な場面での効率化が必要になる。 そこで用途・機能を規定していく設計を行わず、古い民家のよう合理性と多様性をもった大らかな構成のみを設計・施工することとした。 具体的には、構造材は全て120mm角(桧)、開口部は同じ規格寸法のアルミサッシ引違、内部仕上げは3×6合板(910×1820)を切らずに張る、4面同じファサード、をベースに 1層目を1間グリットに柱を建てた列柱空間、2層目をトラス下の無柱空間、3層目を1間グリットのトラス梁の小屋裏空間の3層を同じ階高(1975mm)で積み上げた。 寸法は、流通材・工業製品の最適な組合せと事後の施工性によって決められ、同じ平面、断面でありながら構成の違う3つの層とし、1層目、2層目は床を張り、32坪の建物を造った。 このがらんとした構成までを用意し、住まい手の施工への参加を促す「未完成の建築」として、編集権を住まい手へ渡している。 住まい手は各層の異なる特徴をきっかけとし、家族で知恵を出し合い、時に衝突しながら自由に、あるいは不自由に、リノベーションをするように居場所を設計し構築することができる。 現状の間取りは現在の家族の状況から生まれたものであり、またそれは、いつでも住まい手が容易に更新することができる。 住まい手が関われる領域を広げ、関与し続けられる場所、状況を造ることで建築に愛着を持ち、新しい家づくりの枠組みを作ることが出来るのではないかと考えている。
住宅特集2018年6月号掲載
2018年 JIA東海住宅建築賞 優秀賞 受賞
写真:新建築社

2018.03.01